家庭薬の昔 日々進歩する家庭薬の昔をお伝えします!

看板・マークの由来

株式会社 トクホン
マークの画像

当社はもと、鈴木日本堂と称しておりました。鈴木日本堂は明治34年(1901)東京市本所区で医薬品製造販売業を営んだのが始まりです。安土・桃山・江戸初期を通じて、庶民の医療に貢献した永田徳本という人がいました。傷寒論医学を臨床上の医療に取り入れた彼は、『医之弁』『徳本遺方』『徳本翁遺方』などなど、多くの医学書を著しています。富貴な人士を無視し、庶民を対象として、薬は一服18文しか取らなかったと言われています。甲斐の国に長く居住したので、甲斐の徳本と世に伝えられ、寛永初年(1624)徳川秀忠の病を快癒させたときも、秀忠たっての恩賞を固辞して一服18文の姿勢を崩さなかったといわれます。昭和8年(1933)消炎鎮痛ブラスター剤を発売するにあたり、創業者鈴木由太郎が医聖と仰ぎ、その人柄を尊敬してやまなかった徳本先生の名を商標としました。トクホンは桐箱に入れて発売されています。写真は発売当時のもので、永田徳本の胸像をデザインに組み込んでいます。皆さまのおかげを持ちまして驚異のロングセラーとなり、パッケージデザインは平成前まで長く変わることがありませんでした。社名は平成元年(1989)に現在の株式会社トクホンとなりました。平成13年(2001)10月は創業100周年にあたりますので、往時を偲びつつ、桐箱の復刻版を作って社員に配り100周年の記念の行事の一つとした次第です。