家庭薬の昔 日々進歩する家庭薬の昔をお伝えします!

看板・マークの由来

森下仁丹 株式会社
マークの画像

仁丹のトレードマークである「大礼服マーク」の由来についてはさまざまな説があります。発売当時は伊藤博文の長男文吉ではないかとも言われ、また、創製者である森下博自身がモデルになったともされていました。一般には、ビスマルク像がさまざまに図案化されて、デフォルメされながら、日露戦争当時大衆のあこがれだった大礼服姿に集約されていったのだというのが通説でした。しかし、先代社長・森下泰は生前の祖父から聞いた話として大礼服マークの由来をこう語っています。「少年時代に祖父に大礼服の軍人さんは誰なのかと尋ねると、祖父は、あれは軍人さんじゃないと笑っていた。あれは外交官だと言うのです。つまり、仁丹は薬の外交官だということです。」仁丹の創製にあたって、森下博は総合保健薬・仁丹の効能を日本中に、さらには中国をはじめとして広く世界の人々の健康のために役立てたいと考えたのです。そして、仁丹に、健康や保健を世界に運ぶ外交官の姿を重ね合わせたのでした。数百回におよぶ改作と修正がなされて、トレードマークは決められ、その後、時代時代に合わせた細かい変更が加えられ、現在のデザインになりました。