家庭薬の昔 日々進歩する家庭薬の昔をお伝えします!

看板・マークの由来

浅田飴
看板の画像

看板左に書いてある堀内伊太郎は、浅田飴本舗堀内伊太郎商店(現株式会社浅田飴)の創業者。「良薬にして口に甘し」といった名コピーを世に残しています。古くからことわざをもじって、のどの痛みや咳を優しく鎮める浅田飴という商品の特性をよく言い表しています。浅田飴が世に出たのは明治20年。はじめはドロップではなく水飴状で、「御薬(おんくすり)さらし水飴」と名付けて売っていました。当時は文字どおり「良薬は口に苦し」の時代。生薬エキスを水飴に混ぜて飲みやすくするというアイデアは画期的で、子供からお年寄りまで幅広い層に受け入れられました。浅田飴の処方を伝授したのは、東宮殿下(後の大正天皇)の侍医を務めた漢方医の浅田宗伯。商品名の由来も彼の姓から来ています。初代伊太郎の父、堀内伊三郎は長野県伊那の同郷のよしみで宗伯に知遇を得て伝授され、これが浅田飴の生まれるきっかけになりました。(参考:日本経済新聞社編「長生き商品の秘密」)