複方毒掃丸
「毒掃丸」の薬名は100年を越えました。今日では「毒」という文字自体が薬とは正反対側にあり、薬品名に付けることは不適切になっています。しかしながら、江戸時代・明治時代を経て今日に至るまで「毒」という生命への危険から、身を守ろうとする気持ちはだれでも同じです。三種の神器から取り入れた勾玉には、「猛虎一声掃萬毒」との文言があります。これは、勇猛な虎が「すべての毒」を一声で取り除いてくれるようにとの強い願いを込めたもので、このことからでも、当時「毒掃丸」と命名した創業者たちの「毒」の危険に対するまっすぐな気持ちを察することができます。この「毒掃丸」という古き名称を守り続けることで、生命を脅かす時代の「毒」を新しい時代の新しい方法で解毒していかなければならないと考えます。