終戦後、焼け野原になった神奈川県川崎市の一角で、創業者の野渡良清は隣人からのご厚意で60坪の土地を借り受け、清明堂野渡薬店を開設しました。当時は工業薬品を扱う薬店として営んでいましたが、ある日、手荒れに悩む主婦がハンドクリームを買いに店を訪れました。そこで市販のハンドクリームをすすめると「ベタつかずにもっと効くものがあればいいのに…」と嘆いたそうです。
お客様の不満な様子が気になった良清は、お客様に喜んでいただける新しいハンドクリームづくりに取り組みます。
ユースキン誕生のきっかけは、手荒れに悩む主婦からのひと言。
- 良清と綿谷先生
ベタつかず、効き目があるハンドクリームを作れば、きっとお客様は喜んでくれる。そう考えた良清は、長年お世話になっている化学・薬学の専門家である綿谷益次郎氏のもとを訪れます。
当時、黄色くて小さな「ビタミンB2錠」という錠剤があり、飲んで効くなら皮膚に塗っても効果があるのではないかと考えた良清は綿谷先生に相談。良清のアイディアを綿谷先生が形にした結果、鮮やかな黄色のクリームが完成します。良清はそのクリームに「ユースキン(YOU SKIN:あなたのお肌)」と名付けました。-
綿谷益次郎氏との出会いによって産声を上げたユースキン。
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ユースキンは、ひび、あかぎれ、しもやけに効くビタミン系クリームです。
【トコフェロール酢酸エステル(血行促進)】【グリチルレチン酸(消炎成分)】【dl-カンフル(消炎成分)】【グリセリン(柔軟保湿成分)】の4つの有効成分が手荒れを治し、【ヒアルロン酸ナトリウム】【ビタミンC】の2つのうるおい成分が肌にうるおいを与えます。販売名:ユースキンAa指定医薬部外品
ユースキンの特徴
ユースキンのキレイな黄色は、配合成分のビタミンB2から生まれます。しかし、ビタミンB2は紫外線に当たると、退色してしまう性質があるため、退色しないようにボトル(容器)を二重底にして日光を通しにくい構造にしています。
他にも、キャップの裏についているパッキン、ユースキンを象徴する濃いオレンジ色のキャップも、日光から中身を守るための重要な役目を果たしています。日光を通しにくくするこれらの工夫で、キレイな黄色が保たれています。
キレイな黄色を守るボトル(容器)のこだわり
塵や埃の一つも見逃さない、徹底した衛生面への取り組み。
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工場外観2ゾーン3ゾーン
工場内は、一辺が約30cmの立方体の箱の空気中に直径0.5μmの微粒子が10万個以下の「2ゾーン」と、30万個以下の「3ゾーン」と、作業工程によってクリーン度の違うエリアに区分されています。主に「2ゾーン」では原料等の秤量・調製・充填作業、「3ゾーン」では包装作業が行われています。
タバコの煙の粒子が1.0μmですので、0.5μmの微粒子はその半分の大きさなので、工場内がいかにクリーンに保たれているかお分かり頂けるかと思います。
製造工程で不可欠な衛生的な水の確保と、環境への配慮。
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EDIシステム(精製水製造供給装置)微生物による排水処理装置
富山工場では水道水から各種微生物などを除去し、ろ過、脱イオン等を行う際にEDIシステムを採用しています。EDIシステムは電気の力で純水を生み出すので薬品を使う必要がなく、再生廃液が発生しない利点があります。
また、工場排水についても微生物の分解能力を使う浄化槽によって環境に負荷のない水として排出されます。
富山県 富山市八尾町
八尾町は富山市南西部の山あいに位置し、300年余踊りつがれてきた「おわら風の盆」で全国的に有名な町です。その中心部を走る石畳の町並みは、一般家屋も色や形を統一しており、石畳舗装、無電線化の整備が行なわれ、昭和61年には「日本の道100選」に選ばれました。まるで江戸時代にタイムスリップしたような風情残る景観は今も多くの観光客を魅了し続けています。