新今治水発売開始年:1898(明治31)年
“いまなをる歯薬”今治水は、今なお生活者の心強い味方。
117年目をむかえた『今治水』
今治水は、明治20年代にはすでに“今、治る歯くすり”として、歯痛薬の有力商品に育っていました。当時の処方は龍脳(りゅうのう)、チョウジ油、甘硝石精(かんしょうせきしょう)、阿仙薬(あせんやく)チンキ、エーテル精(せい)等を主薬とし、剤型・用法は現在とほぼ同じでありました。またこの頃、洋薬の渡来とともに伝わったガラス瓶包装が医薬品に繁用されるようになり、その代表的なものが今治水の薬瓶であったと伝えられています。
創業者・森平兵衛の先見の明
今治水は後に丹平商品となりましたが、もとは長川小山堂の製剤でした。丹平製薬の創業者・森平兵衛は足袋の老舗である家業を継ぎながら、将来を見据え薬学を志し、薬業本舗として薬業の営業を始めました。当時の歯痛薬『今治水』に着目。特約総販売元「元弘(もとひろめ)」の商品として、共同広告などその拡販に鋭意努力し、明治28年には今治水の一手専売契約を取り交わすに至ります。
明治38年、製剤者の依頼により今治水の譲渡を受け入れ、歯痛良薬『今治水』を丹平商品として発売しました。
『今治水』は、自社開発の脳病薬「健脳丸(現健のう丸)」とともに森平兵衛の広告第一主義の施策のもと売上を伸ばし、100年を超すロングセラー商品として現在に至っております。
処方改良と新今治水の発売
今治水の処方はその後、半世紀もの長い間ほとんど変わることなく販売されてきました。一面からみれば、これは当時における処方の優秀性を裏付けるものと考えられます。
昭和27年に局所麻酔剤の塩酸ジブカインが、昭和36年には同じく局所麻酔剤のテーカインが薬効強化のため追加配合され、処方改良が行われました。
このように今治水は、効果の優れた外用歯痛薬として評価を受ける一方、使用時適用部位に刺激感が強く感じられるという欠点をもっており、この点を軽減した一層使用感の良い新製品が求められるようになりました。
そこで大阪歯科大学薬局長 外海啓一教授の指導により新処方が作られ、ネーミングも歯痛剤『新今治水』として誕生。昭和38年に厚生省より製造承認および許可を受け、昭和43年に今治水に替わって新発売されました。その後、昭和51年にアメリカで添加剤のクロロホルムの発癌性の疑いが問題視され、国内でも医薬品・化粧品などへの使用禁止となったため、厚生省の行政指導のもとに処方中よりクロロホルムを削除。現在の新今治水の処方に至っております。
姉妹品ゲル状『コンジスイQ』新発売
昭和58年、すでに歯痛剤『新今治水』の実績がある中で改良の余地を見出し、改良のポイントを安全性と使いやすさの向上とし、配合成分フェノール・dl-カンフル・オイゲノールのEPC処方で剤型が使いやすい、ゲル状の姉妹品『コンジスイQ』を開発。大阪歯科大学をはじめとする4施設(大学付属病院)で臨床試験(治験)を実施し、承認を得て、それぞれのニーズに合わせた液剤・ゲル状軟膏剤として現在も併売しています。
ライフスタイル創造企業をめざしてチャレンジ
丹平製薬は今後も健康・清潔・快適をモットーに、医薬品はもとよりトイレタリーや化粧品分野にも領域を拡げ「お客さまへのお役立ち」のため日々努力しチャレンジを続けていきます。
商品の特徴
- 歯痛、虫歯につけてすぐ効く!
- 安全性の高い液体歯痛薬
- 歯の質を傷めません
第2類医薬品 ※パッケージは変更する場合がございます。 | |
商品詳細(一例) | 新今治水 |
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効能・効果 | 歯痛(むし歯、浮歯、歯の根の痛み)を鎮める |
用法・用量 | 薬剤をしみ込ませた綿球を虫歯の穴に押し込む。 |
成分・分量 |
※合成着色料は使用していません。 |
商品構成 | 4ml |
※使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。
商品に関する詳細情報は、丹平製薬株式会社の企業サイトで、ご確認ください。