改源発売開始年:1924(大正13)年
生薬と洋薬のW処方。かぜのひき初めに。眠くなりにくいかぜ薬。
『改源』誕生
カイゲンファーマの創業は、甲子園球場が誕生した年と同じ大正13年(1924年)。創業者の中西武五郎が、神戸に「売薬問屋中西武商店」を開いたのが始まりです。かぜ薬『改源』は、大正7年頃広島の沢井十字堂薬舗店主である沢井文治(後に中西武商店取締役工場長となり“改源翁"ともいわれた)によって創製されました。
文治は、裸一貫で身を起こし、生来の先見性と研究熱心、人一倍の粘りの強さから洋薬と生薬を配合した『改源』を生み出しました。中西武五郎との出会いは、広島から東進し神戸まで販路拡張中の頃でした。
各地の隠れた名薬・家伝薬を世に広めたいという武五郎の思いから、ぜひ『改源』を全国展開したいと、創業の年の11月に兵庫県一手販売の契約を結び、その後、昭和8年(1933年)に全国専売元となったのです。「売薬問屋中西武商店」は、東京から鹿児島に至る本舗の数十種に及ぶ製品を取り扱い販売していましたが、『改源』がその中心となっていき、やがてはその『改源』が社名にまでなりました。
「日々新た」
『改源』の語源は中国古典(孟子の言葉)の「幡然として改め」「源源として来る」という言葉から引用され、はたが休むことなく翻っているさま、水が続いて流れ絶えないさまを表現しています。「日々新た又新た」、「毎日が開闢(かいびゃく)毎日が天地・世界の始め」という意味で、『改源』関係者に基本的な心構えとして、受け継がれている言葉です。
街頭宣伝で「お茶でのむかぜ薬」
発売当初のパッケージには、「お茶でのむかぜ薬」というフレーズが入っていました。「お茶でのむ」理由は、カフェインを得るため。当時はあえて処方せず、能書には「茶中には劇薬カフェインを含有す。(中略)これを本剤中に配剤すべきを殊更加味せず。されば服用に際して茶湯を以って用い下さらば、茶中含有のカフェイン現出して誠に気持ちよく、たん、せきを止め熱をさます」とありました。
現在の『改源』にはカフェインが配合されていますが、日本人の日常に定着しているお茶のカフェインを活用して、相乗効果を求めようとする発想はまさに新機軸でありました。そのキャッチフレーズを浸透させたのが街頭宣伝と社員の寒行です。日中は街頭宣伝が街を練り歩き、目当ての薬局薬店の前に来ると、物珍しさにひかれて集まった近在の人々に口上を述べる、また、夜には社員が店名判をもらったチラシを、百枚、二百枚と底冷えがする中、一軒ずつ配って歩く寒行を行ったのです。
この街頭宣伝と寒行の二本立てで「お茶で飲むかぜ薬」の発想を50年間にわたって貫き、世間に親しみをもてるよう忍耐強く浸透させてきました。(しかし、当時の薬事法の規制により、処方やキャッチコピーが見直され、「お茶でのむかぜ薬」のフレーズの表示を断念するに至りました。)
かぜひいてまんねん
風神マスコットの登場は、昭和57年。デビューはTVCM。CMを制作するにあたり、風の神様を祭っている神社はないかと探したのがきっかけです。しかし、特徴的な神社がなく、目をつけたのが俵屋宗達の『風神雷神』。
ただ、マスコットという概念から、ユニコーンなどの可愛いキャラにしてはという意見もありましたが、あえてかわいらしいキャラクターを採用せず、人々に強い印象を与える戦略を立てました。CM開始当初は、子供が怖がることもあったので戸惑う人も多かったかもしれませんが、“改源といえば風神さん"というイメージは徐々に浸透していきました。
数年前には、可愛いキャラでイメチェンし、現在は小児用のシロップなどに登場していますので、薬局・薬店でお目にかかることがあるかもしれませんね。
昔からずっと...
「この香りでかぜが治るかも...」という人がいるくらい、生薬の良い香りも特徴の一つです。“薬包紙"を使い続けており、香りの特徴が生かされています。今でこそ工場の機械で1日最高28万包を製造することができますが、1967年(昭和42年)頃までは、1包1包手作業で折っていました。『改源』の“薬包紙"は、匂いを感じやすく、粉末の薬が口に入りやすいように「滑り」にもこだわっています。
「生薬」と「洋薬」のW処方
『改源』は3種の生薬(ケイヒ・ショウキョウ・カンゾウ)が自己治癒力を引き出すことで免疫力を高め、身体が本来もっている回復力を助けます。そして洋薬がかぜのつらい症状をしっかり抑え、体力の消耗を軽減します。身体全体に働きかけ、根本からやさしく改善していく「生薬」の良さを大切にしながら、直接的な効果を素早く発揮し症状を抑える「洋薬」を融合しました。「熱」「せき」「痛み」に効いて、眠くなる成分を配合していないかぜ薬です。「からだにやさしく安心な未来を育む」それをカイゲンファーマの使命とし、これからも商品開発に取り組んでいきます。
商品の特徴
- 抗ヒスタミン剤が入っていませんから、眠くなりにくいかぜ薬です。
- かぜの回復を助ける生薬成分のカンゾウ末、ケイヒ末、ショウキョウ末を配合していますので、独特の風味があります。
- 生薬に加え洋薬成分も配合しているので、かぜの症状をしっかり抑え、ちょうどよくちゃんと効くかぜ薬です。
第②類医薬品 ※パッケージは変更する場合がございます。 | |
商品詳細(一例) | 改源 |
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効能・効果 | かぜの諸症状(のどの痛み、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和 |
用法・用量 |
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成分・分量 |
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商品構成 | 9包・26包・60包 |
※使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお飲みください。
商品に関する詳細情報は、カイゲンファーマ株式会社で、ご確認ください。