日本家庭薬協会からのお知らせ

「2012年 香港ICMCM全国家庭薬協議会共同出展」報告

2012年香港ICMCMが8月16日から18日まで香港コンベンション&エキジビジョンセンターで開催され、全家協会員9社が参加出展しました。状況は以下のとおりです。

開催期間8月16日(金)から8月18日(日)
会議名International Conference & Exhibition of the Modernization of Chinese Medicine & Health Products (国際現代化中医薬及健康産品展覧会曁会議)
出展会員企業イチジク製薬、太田胃散、救心、キンカン、佐藤製薬、大幸薬品、樋屋製薬、 龍角散、ワダカルシウム製薬
視察参加イチジク製薬1名、大幸薬品2名、キンカン3名、龍角散3名、樋屋製薬2名
現地参加興亜薬業(イチジク代理店)、樋屋香港、民興薬品(樋屋・龍角散・太田胃散代理店)、 佐藤製薬(香港)、大幸薬品(亜州太平洋)
  1. 展示会の状況

    全家協ブースで参加企業が共同展示した。ポスターと壁面の表示は事前にデジタルデータで送付して委託していたため、ブースの準備はサンプルとパンフレットの設置のみで済んだ。

    展示会展示会展示会展示会

    医薬品健康産品展示会は最初の2日はバイヤーのみ来場、後半の土日は一般市民が来場した。隣接の会場で同時に開催された食品博覧会は初日から一般客でにぎわっていた。

    ICMCMのセレモニー、会議、食事会等の参加者は官公庁、大学、研究機関、参加企業トップが中心で、顔見知りの人も多かった。

    展示会

    展示会場での新規商談は、すでに販売されている製品が多いため、ほとんどなく、商談日の来訪者は展示企業、小売業者、海外のバイヤーなど。

    展示会展示会

    尖閣問題: 展示会開催中に尖閣諸島へ上陸した香港漁民の強制送還があり、大きく報道されていた。全家協ブース前で日本のブースだと中国語で話していたグループがあったが、大きな問題はなかった。ただし、ホテルではNHKワールドの衛星放送が映らなくなっていた。

    名刺交換:約100名、うち日本人は10名程度

  2. 香港保健局訪問

    8月16日15:00 香港貿易発展局リッキー氏の案内により、全家協メンバー全員バスで香港保健局を訪問。最初に薬事行政のプレゼンテーションを受け、その後事前に送っていた質問事項の回答を聞いてから意見交換した。

    年々薬事承認が厳しくなっているが、保健局のトップが変わり書類に不備がなければ、4,5か月から1年以内で承認を下すとのこと。現在進行中の薬事承認新基準への切り替えは既存11,000品目中50品目完了。新規申請優先で承認作業を進めるとのことで、現在新規申請900件中、289件許可済とのこと。

    香港での薬事承認申請と、中国、マカオ、台湾の承認申請との関連について質問したところ、制度が異なるためまったく関係なくお互いに影響しないとのこと。

  3. 感想

    ICMCM参加による直接的な販売促進はあまり期待できないが、視察団の出張費用を除けば今回はそれほど経費をかけずに出展を続けられていることや、交流会への参加によりある程度の業界への宣伝効果は認められる。また、新規承認申請など薬事面では団体による行政へのアピールとなっている。

    展示ブースでは国内の販促提案を参考にしてもう少し工夫すれば小売店経営者にアピールできるのではないか。

    今後については継続するかどうかを含め、国際委員会(藤井委員長)において協議することになる。

    以上